講座第9回(連想結合法1回)「言葉をつないでみる」

一応、物語法の2回目からつなげていますが、ここから初めても大丈夫です。

目次

連想結合法に入る前に

サブのキャッチフレーズにある通り、これは長文記憶への道その2としています。

YouTubwと違い、以下は物語法の講座を受けたという前提でお話しをしてゆきます。

長文の文章を憶えてゆく事を目標にしており、
そのために一応物語法を一通りマスターしていただきたいのです。

それでも、物語法はパスしてここから入っても大丈夫です。
その場合、このページの「連想結合法の基本」から入って下さい。

という前提で進みます。

物語法の欠点について

さて、ここまで物語法をやりました。
でも、これは次のステップのための練習だったのです。

私は連想記憶法を使って色々な事を憶えました。
でも、物語法はほとんど使いません。

それは、物語法の致命的な欠陥に気づいたからです。
物語法の途中で注意してもらった事、そのものです。

物語法の欠点

・途中、飛んでしまう
・間に余計なモノが入ってしまう

何度物語法をやってみても、
必ずこれが起こってしまうのです。

この3回で何回か経験した事もあるかもしれません。

これがピンとこない方は、
物語の作り方が最高に上手だったのだと思います。

でも、それも数日後に思い出してみると、
途中飛んだり間に何か余計なものが入ってしまう、
そんな事になりかねないのです。

思い出してみましょう。

キリンが走っていて横に忍者が走ってきます。
ちゃぶ台の皿の上に梅干しがあって、
ふと見渡すとスーツ売り場になっています。
店を出るとピカピカの新車があって、
その中に入ると広くて驚きました。

キリン→走る→忍者、という言葉を思い出さなければいけないところ、その絵を見ても、

必ずしも“走る”という言葉が確実に出るわけではないのです。

絵だけ見ると、キリン→忍者、という言葉しか出ない。
そんな可能性があるのです。

これは時間をおくとなおも出てきます。

また、忍者→梅干の際、下手すると、

忍者→ちゃぶ台→梅干

と、余計なものが混ざってしまう可能性があります。

物語にするには無理がある組み合わせの場合、
どうしても何かはさんだりします。
それが妙に印象に残って言葉になってしまう事がある。

という事なのです。

連想結合法が長文記憶に最適

これが、使いこなした経験上の事です。
そして私は、あまり物語法を使わなくなりました。

そして、長い文章を覚えるには、
連想結合法が最適と分かったのです。

そういえば私が参加したセミナーでも先生がある事を言っていたのを思い出しました。

「物語法は使わなくなるかもしれませんね」

その言葉の意味。
ようやくこの時分かったのです。

でも、連想結合法をマスターするには物語法は練習に最適。
という事も確かです。

連想結合法の基本

次のステップに進みます。

言葉と言葉を直接結び付ける連結法です。

次の10個を順に覚えるとします。

  1. たけのこ
  2. ビール
  3. 時計
  4. 公園
  5. 包丁
  6. ハンドクリーム
  7. DVD
  8. ソファ
  9. 下駄

やり方は、モノを次に来るモノと結びつけて絵にする事です。
それではやってみましょう。

前回の最後は「割れる」でした。
これに結び付けて始めます。

1.割れる+たけのこ

前回の割れたのはガラス製のごみ箱でした。
でも、ここでは、そのごみ箱は使いません。

全く違う「割れる」映像を持ってくるのです。

その理由は、ガラス製のごみ箱を使ってしまうと物語としてつながってしまうからです。

物語としてつながらないよう注意する

という事で、違う「割れる」というイメージを作ります。
ここは、スイカを割ってみてはどうでしょう。

スイカが割れて中からたけのこが出てきます。

ただ、「スイカ」というのはちょっと危険もあります。

後で「スイカ」という言葉が出てきそうなので、
そこはしっかりと「割れた」という言葉で覚えてください。

映像にする時に、言葉をしっかり覚える

 2.たけのこ+ビール

次に、たけのことビールを使った場面を描きます。

地面に生えているたけのこにビールをかけます。

ここはビンビールとしておきましょう。

3.ビール+公園

次にビールと公園です。

さっきはビンビールだったので、今度は缶ビールを使います。

さっきのビールと違うビールにする

これは、物語としてつなげないためです。
物語としてつながると途中抜けたり余計なものが入ったりします。

という事で、ここでは池のある自然公園としてみます。

池に面したベンチで誰かが缶ビールを飲んでいます。

4.公園+時計

今度はさっきと違う公園。児童公園にしましょう。

その公園には子供たちの帰宅時間を知らせる時計のポールが立っていて、5時を指しています。

5.時計+包丁

部屋の目覚まし時計を包丁で真っ二つにしましょう。

6.包丁+ハンドクリーム

チューブのハンドクリームを包丁で切り裂いてみます。

7.ハンドクリーム+DVD

ハンドクリームを手にべったり縫って、
その手でDVDを持って下さい。

DVDもベタベタになります。

8.DVD+ソファ

さっきは円盤のDVDでしたが、今度は、

ケースに入ったたくさんのDVDがあります。
それをどさっとソファーに投げます。

9.ソファ+下駄

さっきは家のソファでした。今度は家具店に飾られているソファです。

下駄を履いてきたあなたは、
下駄を脱いでソファに乗ってみます。

10.下駄+窓

下駄を窓に向かって投げましょう。ガラスが割れます。

さて、これらの絵。きちんと頭の中で出来ているでしょうか。
思い出してみましょう。

いかがでしたか?

最後の窓。

すんなり「窓」と出てきたら良いのですが、最初の「割れる」という文字が出てきてしまうかもしれません。

このように、これから数を重ねると似たようなものが出てきてしまう事があるわけです。

ここは、ガラスが割れても、しっかりと「窓」という言葉が出るようにする必要があります。

では逆再生もやってみてください。

ここまで55の言葉をつなげました。
何度もやってみると、細かいコツがつかめてきます。