講座第10回(連想結合法2回)「中国歴代国名を覚えてみる」

連想結合法の2回目です。

目次

今回のトピック

タイトルは「中国歴代国名を覚えてみる」ですが、今回は“意味のない言葉の羅列の覚え方”という主旨になります。

こんな表です。

日本は弥生時代から始まり、縄文から令和に至るまで一直線です。でも中国は広い。
いくつかの国に分かれたりして厳密にみるととらえどころがなくなってしまいます。

そこで、中国もまず一直線に並べます。それがこれ

この16の国を順番に覚えてしまうのです。

殷、周、秦、漢、三国、晋、南北、隋、唐、五代、宋、元、明、清、中華民国、中華人民共和国

シンプルになりました。ここから連想記憶法に入ります。

何でも最近の研究では殷の前に夏(か)という国があってそれが加わるという話もありますが、まあ細かい事はさておき進めましょう。

意味のない音の羅列を覚える

さあ記憶術では「エンピツをイメージする」という事をやってきました。
では殷をイメージしましょう。

て、そもそもこんな漢字、見た事ありますか?読み方はインです。

という事で、この意味のない文字を覚えるためにすべて音からイメージを作ります。
つまりこれを覚える事にするのです。

イン、シュウ、シン、カン、サンゴク、シン、ナンボク、ズイ、トウ、ゴダイ、ソウ、ゲン、ミン、シン、チュウカ・・・

ここで、中華民国と中華人民共和国は横へ置いておきます。これは記憶術を使って覚えるまでもないので。

では、この意味なし文字列をイメージに変えてゆきます。

  • イン

まず、インをイメージします。

“イン”という言葉で何かイメージをしてみて下さい。色々ありますよね、ファミレスやホテルの“IN”の看板、病院関係者は普段病院の事を“院”と言っているかもしれません。

でも、ここでは印鑑の印にしておきましょう。

その印鑑を頭の上に乗せます。何か変わった印鑑がいいですね

  • イン、シュウ

次にシュウに結び付けるためにシュウとイメージできるものを探します。

ない場合は、シュウで始まるモノを選びましょう。
シュウマイなどはどうでしょうか。

印鑑をシュウマイに押す、というイメージを作ってみて下さい。

  • シュウ、シン

さて、連想結合法のポイントはこの前に作った映像とつながらない事。ストーリーでつながるようなイメージにしないという事が重要でした。

そのために、シュウはシューマイでない方が良いです。
という事でシューズをイメージしましょう。

そしてシンです。ここは、心臓をイメージしてみて下さい。
そして、シューズと心臓を何とか結び付けた映像を作ってみましょう。

  • シン、カン

次のシンも前の映像と違うものが良いのですが、ここで練習です。
同じ心臓でも違う映像を作ってみて下さい。

例えば、さっきがリアルな心臓だったら心電図とかハートの形にするとかです。

そして、それをカンに結び付けます。

カンはいろいろありそうですね。例えば缶の箱に心臓を仕舞うとか。

  • カン、サンゴク

別の缶をイメージしてみましょう。缶づめ、缶ビール、ドラム缶。同じ缶でも形が違えば良いです。

それをサンゴクに結び付けます。

サンゴクは、三国でイメージできれば良いですが、サンとゴク、サンゴとクなどに分けて映像を作るという手もあります。

例えばサンゴを食うという絵でもいいです。

そして缶と結び付けましょう

  • サンゴク、シン

サンゴク。ここは三国志をイメージする方も多いのではないでしょうか。
漫画、映画、ゲームなどで幅広いファン層を持っています。

何より、中国の歴史なので三国志のイメージを入れるのがベストです。
という事で、三国志にまつわる絵を何か入れてみましょう。ゲーム機や漫画本でもアリだと思います。

そしてシン。

2回目のシンです。
さっきは心臓にしましたが、シンならば色々出てくると思います。
何か別のシンをイメージしてみましょう。

YouTubeの講座では芯から連想させました。
そしてエンピツの芯を使ったのです。

さあ、三国志と芯を結び付けましょう

  • シン、ナンボク

芯はリンゴの芯、トイレットペーパの芯など、色々想像できると思います。
別のシンをもってきましょう。

そしてナンボク。これはナンとボク、ナンボとク、に分けてもいいし、
南北という漢字で連想しても良いです。

動画では地下鉄南北線を使いました。

そしてシンとナンボクを結びつけましょう。

  •  ナンボク、ズイ

ナンボク。動画では南北を指す磁石を出しました。
これは思い出す時に「磁石」とか出ないようにしっかり”ナンボク”という言葉を置く必要があります。

そしてズイ。ずいずいずっころばし、生みそずい、ずい液、いろいろあります。

ナンボクとズイを結びましょう

  •  ズイ、トウ

遣隋使、遣唐使の時代です。このあたりから日本との関係も出てきますので、併せてイメージすると良いでしょう。できれば小野妹子とか聖徳太子、教科書に載っていた遣隋使の船などの絵を合わせるとより流れがつかみやすくなります。

トウは塔、党、糖などイメージできる映像はたくさんあります。
そしてズイと結びます。

  •  トウ、ゴダイ

ゴダイはアニキャラ、五代目親方、歌手、五大湖、いろいろあります。

誰か人でもキャラでも顔を思い浮かべてその人がトウと絡む、という事をしてみてはいかがでしょう

  •  ゴダイ、ソウ

そしてゴダイとソウ。ソウは掃除、そうめん、草原などから絵を持ってきましょう

  • ソウ、ゲン

ソウとゲン。ゲンは弦、元気、玄関、など。

動画では過激な映像シリーズにしています。
ここでは葬式に原チャリで突っ込みました。

  • ゲン、ミン

動画では原爆を民家に落としました。

  • ミン、シン

さあ、3回目のシンが出てきました。
中国は歴史の中で秦、晋、清という3回のシンがでてきます。

中国語の発音は複雑なので本当は読み方が違うのだろうと思いますが、日本語ではどれもカタカナでシンなのです。

中国の歴史を覚えるのにシンが3回という事は、6種類のシンの映像が必要という事になります。

でも、実際の勉強でも原稿覚えでも同じ言葉など何度でも出てきます。
その場合どうするかです。

答えは、“同じモノを使う”です。

違う場所の場合、同じモノを使っても良い

連想結合法では、同じイメージを使わないというルールがありました。
でも、それはこのような場合です。

シュウ → シン → カン の流れでストーリーにならないよう、
インとシュウ、シュウとシンでは全く別のイメージを作るためです。

そのために「シン」を全く違う映像にする必要があったのです。でも、

秦の時に使った絵を清の時に使っても全く問題はないのです。
これは実際にやってみれば分かります。

むしろ、周⇒秦 の次が 清⇒中華 にいってしまう恐れはあるので、
それは頭の中でしっかりイメージを作る必要があります。

  • シン、チュウカ

そしてシンとチュウカです。中華はイメージしやすいと思います。

連想記憶法の利点2つ

これを何度も反復して完全に頭に入れると面白い事がおきます。

最初は、映像を思い浮かべて文字を出す事になりますが、何度もやってゆくと映像を思い出さなくても言葉が出るようになります。

そしていずれ映像を忘れて文字だけが頭に残る事になるのです。
それが連想記憶術のすごいところです。

 

そして、もう一つこの記憶術のすごいところがあります。

それは、メモを見なくても反復できる事です。

最初はもしかしたら紙か画面で見て頭に入れる事になりますが、映像が頭に入っているので反復はそれらのメモを見なくてもできるのです。

なので歩いているときでも風呂でもトイレでも、いつでも反復ができるのです。

これが、私が実際使ってみてすごいと感じた事です。
何の用意がなくても、寝る直前に明かりを消して寝る前にも反復できるのです。

そして、様々な文章を覚えました。

これができるのが連想記憶術の大きなメリットです。

なので、ぜひそれを試すためにもこの中国歴代国名を反復して覚えてみて下さい。
記憶術の使い方が分かってくると思います。