記憶術あれこれ

記憶術の講座と講師の選び方

目次

これはYouTubeでも見られます

はじめに

記憶術のセミナーは全国にあります。そして、それぞれ自分の名前をつけて〇〇式としているものも多いです。今回は、その選び方の基準についてお話しします。

選び方だけで、具体的な講座名や講師は登場しませんのでご了承ください。

まずは、私は講師をした経験はありません。ただ、記憶術は面白いので知り合い何人かに喫茶店などで雑談中にざっと教えた事があるくらいです。もちろんお金は取りませんでした。

それも、記憶術がいかに素晴らしいものかを伝えるためでした。多くの人に記憶術をマスターしてほしいという思いもあり、サイトも立ち上げたのです。

なので、全国の講師の方々にも頑張ってほしいとの思いもあります。

選び方などと言って、とてもおこがましいのですが、記憶術の興味のある方に挫折してもらいたくはないので選ぶポイントを書いてゆきたいと思います。

記憶術の講師とはどんな仕事か

その多くは、場所法をメインに他の記憶術や読書術などを組み合わせて自分なりの記憶術を伝授していると思われます。

他でも書きましたが、記憶術自体は10分で説明終了、1時間もあればマスターできるものです。そして記憶方法は様々あり、それらを組み合わせて、やる人それぞれの方法が確立します。

講習の数は大けれど、同じ教え方をしているのはかなり少ないと思われます。それは学校の教員が自分の科目を教えるのに自分なりの方法を取り入れているのと一緒です。

それで、多くは20~30言葉を出させて瞬間記憶するパフォーマンスの方法を教える事になると思います。

これは誰もができるようになるべきと私は思っています。小学校で九九を習うのと同じ。マスターしておくと勉強だけでなく仕事や生活にも役立つものです。

それで記憶術の講師は、恐らく何回もパフォーマンスを演じて見せる必要があり、この修練を積むこととなります。

講師の頭の中には20~30の固定の”場所”というのが頭にあるはずで、その場所を何回も使っていることと思います。

講師にもよりますが、講師自身が実際に記憶法を使って覚えるのはパフォーマンスの時だけ。あとは参加者の頭の中に記憶させてゆく事に集中するはずです。

かくして講師自身が実際に記憶術を使ってものを覚えるのは、この20~30だけになります。

もしかしたら、受験や資格試験などで記憶術で暗記をしている人の方が、本当は記憶術の熟練者である場合も多いと思います。そこで、選ぶ基準について考えます。

記憶術セミナーや講師を選ぶ基準

その1 講師が何を記憶術で覚えてきたか

その講師が何を記憶術で覚えてきたか。それを知ることができれば良いはずなのです。

それは、〇〇大学や△△国家試験に合格しました、ではダメなのです。その試験のために実際に何を具体的に覚えたかを確かめる必要があるのです。

私自身も受験で記憶術を使いました。ただ、使ったのは英語の単語の部分だけ。熟語や構文などでは使いませんでした。記憶術は知っていても使えない場合もありますし、使う事によって返って暗記時間より多く時間をとってしまう事もあるのです。

その講師が記憶術で何を覚えたかが重要です。

実際に覚えるときにはコツがあります。それはスポーツなどでも言える事ですが、野球の場合ピッチャーとショートのコツは違います。記憶するときにもその積み重ねになるのです。

歴史の年表を実際に覚えている講師ならば、その年表の覚え方のコツを知っているはずです。化学式を覚えた講師なら記号や名前の覚え方のヒントをくれるかもしれません。

講師でプロと言えど、昔記憶したものを100%覚えているといのは早々ありません。記憶術も完全ではないですし、講師も人間なので必ず忘れます。でも、それは差し引いてみて大丈夫です。

むしろ、忘れているところがある方が自然です。
忘れた経験の積み重ねが長期記憶に結び付く事も恐らく知っているはずなので。

その2 その講師が記憶術の現役ユーザー

先に、講師自身が実際に記憶術を使ってものを覚えるのは、この20~30だけと書きました。しかし、中には今も現役で何か大変なものを覚えている最中かもしれません。

特に講師の傍ら何かの試験に向かっていたりして、それが自分の目指すものと合致していたら、それは素晴らしいことです。

それに、教える立場で自ら何か試験などに挑戦しているのであれば、それは先生として尊敬もできそうですし。

実際、スポーツのコーチと同じで過去の経験だけで十分なので現役である必要はさほどないのですが。

自分のレベルに合うか見極める

まず、「記憶術ができたから〇〇大学に合格した」というのはうのみにするべきではありません。

一部何かを覚えるために記憶術を使ったかもしれませんが、大学受験すべてに記憶術を使うというのはあり得ない事なのです。

ここが重要なポイントです。

大学に受かったのは、その人の頭がもともと良かったから。勉強がそもそも上手だったから。こう認識した方が正しいと思います。

もともと天才的なピアノのセンスを持つ子供に教えるのと、全く才能のない凡人に教えるのでは方法が違ってくるでしょう。

天才の先生は天才の子供の感覚はわかりますが、もしかしたら凡人には手を焼くだけかもしれません。一方、凡人上がりの先生は天才の子どもだと手に余るかもしれませんが、凡人の子の気持ちも感覚もつかめたりします。

これを記憶術に向ければ、講師の頭のレベルと一緒かどうかを知ることが重要となってきます。

何度も言いますが、記憶術では頭が良くなるわけではありません。記憶するのが今より楽になるという話です。

なので、もしかしたら自分の頭の程度に合わせたら、一流大学出身でない、平凡な講師の方があなたに合うかもしれないのです。

そのレベルに合わせて記憶術を使う方法を知っているかもしれないのです。

とにかく、自分の脳のレベルに合わせられる、そして自分が覚えたいものに精通している事。これが見分けられれば、記憶術を習得して実際に使いこなせるようになると思います。

では、どうするか

もし書物など出版をしていれば、文の中からそのレベルが伝わってくると思います。

無料体験コースなどがあったら、是非そこに参加して講師と実際にまず会ってみるのが良いと思います。

特に何を覚えてきたかを確認してみると無駄にならずに済むと思います。

あとは、セミナー主催側のバイアスのないところで、参加した人の話を聞くことができれば良いですね。

とは言え、講師は誰でもいいので、とにかく体験はして欲しいと思っています。こう言ってしまうと↑今まで言ってきた事に説得力を欠いてしまいますが、受けてみないと分からないのですよね~。ホントのところ