記憶術あれこれ

記憶術の向き不向き

目次

記憶術のメカニズム

私自身が脱落者だった!

何度か例に出してる高校時代の英語の話です。

英単語は記憶術でおぼえたものの、その後、
英熟語では記憶術をあえて使わなかった話。

ざっくり言うと、英単語を覚えて苦手な英語を得意科目にしたので、
得意科目になったら必要がなくなったのです。

記憶術を使うより普通におぼえた方が早かったからです。
それは、試験勉強をしている中で時間との闘いでそう判断したのだと思います。

そして、自分自身が脱落者だと最近気が付いたのです。
場所法の一番最初がこれです。

10個の買い物をするのにこうすれば記憶できると。

こうやって買い物を例にして、店を回ってこの順番で買う。
で、このようにしておいて何なんですが・・・。

今は自分がやっていない事にきづいたのです。
いつの頃からでしょう。

アマゾンや楽天で買う事が多くなったから?
いや、それでも店でまとめて買い物するときがある。

記憶を楽しんでいたころは実際毎日やっていました。
特に記憶術を覚えたばかりの頃はそうでした。

場所法の部屋も数パターンは今も頭の中にありますし、
文章記憶術も衰えてはいません。

でも使わないのです。それはなぜか。
何となく、脱落した友人の気持ちが分かるような気がします。

面倒だからです。
スマホや紙にメモした方が早いのです。

記憶術のメカニズム的には一度記憶しやすい映像などを
作る作業が必ず加わります。

記憶術のポイントは ”記憶しやすい形に変える” 作業

これが記憶術のメカニズムです。

これが面倒だったわけです。

試験勉強の場合は、この作業をするが早いかそのまま覚えた方が早いか。
という選択になります。

一番使えないはずの記憶術が使えてた!?

唯一、何となく使っているのに数字語呂合わせ法があります。

実は、これは私の一番の非推奨記憶術です。
習得して唯一、何の役にも立たない記憶術でした。

なので今のところ講座にも入れていません。

数字語呂合わせ法はもともと長い数字の列も覚えられるものです。

それ自体は素晴らしいのですが、それを使う場面がないのです。
円周率を数10桁まで覚えるとか、そんな事には使えます。

でも、実生活でも仕事でも全く使う場面がなかったのです。
一時期電話番号を覚えるのに使った事がありましたが、今はそれもなくなりました。

モールス信号や灯台なみに現代では使えない記憶術ではないでしょうか。
それで記憶術講座にも入れていません。

でも。意外にもその断片はチョクチョク使っていた事につい最近気づいたのです。
例えば、2741を覚えるとき、“フナヨイ(船酔い)とおぼえるみたいに。

でもそんなに短いと “記憶術” というレベルではありません。

そうなんです。記憶術というレベルでないから面倒くさくないのです。
逆に言うと記憶術は面倒なのです。

買い物の例では ”暗記する必要” はないけど、
覚えていた方が便利というものです。

一方、試験ではそうはいきません。
必ず覚えなくてはいけません。

その時、記憶術を使うべきかそのまま覚えるべきか。
という判断をする事になります。

それは覚えやすい映像や語呂を作る作業の手間が一番かかるので、
それを含めて時間短縮、記憶効率のパフォーマンスが良いかという事になります。

記憶術を使うか使わないかは、そのパフォーマンス次第で判断すべきです。
そして、それはその人次第という事になります。

それが”向き・不向き”という事になるわけですね。
という事で、それを考えてみました。

以上、前置きでした。

記憶術に向く人

その1 喜怒哀楽が激しい人

良い言い方をすれば感情が豊かで楽観的。でも悪い意味でも怒りっぽいとか悲観的とかですね。もっと言えば被害妄想なんかも入るかもしれません。

それは、激しい感情の方が記憶に残りやすいからです。

淡々と生きていて刺激がないと、昨日何をしたかを覚えていない事もあります。
でも、刺激的な事があると記憶に残ります。

喜怒哀楽が激しいとは、恐らく同じものを観たり体験しても感情が左右に揺さぶられるわけです。おぼえるモノにそれを応用できれば記憶術ユーザーとしては無敵ですね。

その2 理系科目が好きな人

理系と文系の違い。理系は悪く言えばカタい、理屈っぽい、左脳的と言われます。文系はそれに対して感情的、右脳的みたいな言われ方をします。

算数嫌い女子はたいてパズル系統も嫌いです。考えるより感じたり覚えたりする事の方が良いみたいです。だから数学の問題を解くより国語の穴うめの方がいいわけです。

記憶術はちょっとパズルに似ているところがあります。記憶術を使えるようになるポイントは、覚えようとするモノを、「おぼえやすい形に変える」事にあります。

それは、数学では幾何学じはもちろん公式を解くのと似ているのです。

その3 芸術科目が得意な人

記憶術はズバリ想像力がものをいいます。その9割くらいは言葉を映像にするというものです。

巷では幼児教育でイメージ力を育てるというのがあります。それは、小さい頃に絵で覚える習慣が身に着くものです。自然にできている人ももちろんいます。

漫画家などは最たるものですが、小説家もそうです。頭の中で映像を描き、それを絵にするか文章にするかの違いです。その、頭の中に映像を描くスキルが記憶術をマスターするに重要な要素となるのです。

記憶術に向いていない人とは!!

記憶術に向いている人とは、

喜怒哀楽が激しい人、理系科目の得意な人、芸術科目の得意な人

でした。
という事は、向いてない人はその反対なのですが、
どんな感じでしょう。

その1 沈着冷静な人

何ごとにも心を動かされない僧侶のような人ですよね。
感情的にならずいつも落ち着いている。人間的には素晴らしい人が多いのかもしれません。

でも、それは記憶術にとって不利です。

心を動かされると記憶できるというのは何度も言ってきたことです。
何が起こっても心動かされないとすると脳にも強くは残らない。

でも感情を表に出さないだけだったらいいんですよ。

怒ってもグッとこらえたり人に涙を見せないようにしているとか。
それは見込みアリです。

その2 面倒くさがり、あきっぽい

記憶術ってのはどれも方法については10分もあれば説明できて、
1時間もあればやり方が何となく分かるようなものです。

それは、サッカーの仕組みを知って実際に授業でやってみるのと同様です。

かなり使いこなした私ですら記憶術は面倒だと思います。
だから、必要がない限り使わなくなりました。

特に試験に使うには根気よく覚えたいモノや言葉を「おぼえやすい言葉」に変えねばなりません。先にも触れましたが、それはパズルを解いたり数学の問題を解くのに近いです。

その3 暗記が得意な人

そもそも暗記な得意な人に記憶術は向かないのではないか。
私の英単語と英熟語が良い例です。

今、私が取り組んでいる英単語で例を見てみます。

aristocracy のおぼえ方として、
アリスと暮らしたい貴族が(ありすとくらしたい きぞくが)

があります。

aristocracy とい文字を見て瞬時に「貴族」と置き換える記憶法です。
ここで、その場面をイメージします。

社交パーティーで多くの貴族の青年が、アリスという貴族界のアイドルを見て結婚をしたいと思う場面です。

そんなイメージをして記憶するものです。

でも、そもそも暗記が得意な人は、その間の記憶術は必要ありません。

aristocracy = 貴族 がパっと頭に入るのです。

わざわざこんなストーリーを使って覚える必要もないわけです。
私自身の英熟語がそうでした。

高校時代に単語をおぼえるために自分で映像やイメージを作りましたが、
英熟語を覚えるときは、それをやるよりストレートにおぼえた方が早かったのです。

時間短縮、この点を考えるならまどろこしい記憶術など必要がないわけです。

向き・不向きのテスト

最後にテストです。

自分が記憶術に向いているかいないか。
いくつあてはまるか数えて下さい。

  1. タコス味が出ても試さず王道の味でいく
  2. ゲームより映画の方が好き
  3. ゲームならRPGよりシューティング
  4. 新しいSNSが出ても飛びつかない
  5. なるならサッカー選手より小説家だ
  6. オヤジギャグは聞いていられない
  7. 穏やかな人だと周りに思われている
  8. 特に漢字の形などに好き嫌いはない
  9. AIの時代には記憶術は必要ないと思う

さて、いくつありましたか?
あてはまるのが少ないほど記憶術に向いているというものです。

0個:絶対やるべき
1個~5個:効果はありそう
6個~:やるならムダにならないよう

という感じですね。

今日はここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございました!!