記憶術あれこれ

瞬間記憶術 読んでみた!

この本を読もうと思った動機

キャッチとタイトルに目がいったので、何が書いてあるのだろうと思い購入しました。

瞬間記憶術。これはあまり聞いた事のない言葉だったのです。それと表紙に書かれたキャッチ。

・偏差値が半年で22アップ!
・たった3日で驚くほど頭が良くなる

すごい触れ込みだ。あおってますね~といのが第一印象でした。気になる。という事でした。

結論から言うと、このキャッチは長い説明の中を切り取ったものです。マスコミと同じです。

この言葉だけを捕えると誤解する可能性があるものです。

私の記憶術発信の目的が、誤解を解いて記憶術のすばらしさを知ってもらう事です。

という私のスタンスで、ある意味、ちょっと探りたい気持ちもありこの本を読んでみたわけです。

結論から言うと、これはとても良い本です。その良さは表紙のキャッチからは読み取るのが難しいと思います。

唯一、なるほどと思ったのは、一番小さく書いてあるキャッチ「思考法」です。

著者プロフィール

著者は15年間、記憶術の講師されている方です。

住友海上火災の経理部で働いていて、その後シンガポールで子育て生活。シンガポール時代には海外から見た日本のマナーについて学んでいて、帰国後息子さんの通う塾主催のアクティブブレインセミナーで記憶法を体系的に学んだそうです。

アクティブブレイン協会というのは、記憶法を入り口として人間学を伝えています。メインは記憶術ではなく脳の使い方と人間学という事のようです。

ご興味のある方はこちら ↓
https://www.activebrain.or.jp/contents/philosophy/

講師のお方の言葉を借りるとこのような事です。

「外から見ると脳トレをやっているだけと勘違いされる方も多いので、受講してその奥深さに感動されます。その後記憶法が使えないという方が出ないように各講師丁寧にアフターフォローもしています。受講者は10歳から91歳まで幅広くどの年代の方も落ちこぼれることなく参加されるとても珍しいプログラム構成です。記憶力が上がるのはもちろんのこと、参加した方の人間力も上がる構成になっているため、その後人生が変わる方がたくさんいらっしゃるというわけです。」

なるほど。確かに、この本もその流れです。「瞬間記憶術」というタイトルからは想像できない世界が広がっています。

本の構成

本の構成は、序章のすぐ後にタイプ診断があり、そのタイプごとの対処法となっています。

その診断は、「チャンスがあればやってみたい事がありますか?」とか「周りの人がバカに見えますか?」という質問に答えてゆくものです。

そして、3つのタイプに分かれます。

タイプは3つ。

  • A モノの見方を変えるべき人
  • B やり方を変えるべき人
  • C あとは踏み出す勇気さえ持てば良い人

それぞれ、マインド、テクニック、アクションという3タイプです。

これは3タイプというよりレベルです。AよりCの方が瞬間記憶の道が開ける、その近くにいるというものです。

A マインド

これは、モノの見方を変えるという事です。一番初期のレベルで、主に出来ないと思っている人のやる気を引き出すものなのでしょう。

要はプラス思考の考え方です。「頭が悪いと思っていませんか?」との壁を取っ払うものです。

この章の冒頭にモノの見方についての面白い例がありました。それはリーダーズダイジェストストの寄稿だったらしいのですが、クッキーの話です。

そこは空港の待合場所。売店でコーヒーとクッキーを買って、混みあった中で空いた席を見つけて座ります。そうしたら、あろう事が隣のビジネスマンが横に置いたクッキーの袋を開けて食べ始めたというのです。

何という非常識な!と思いながら自分もその袋からクッキーを食べて、でも、彼もまたその袋から次のクッキーを食べたそうです。

驚きと怒りの状態で、クッキーは2人で食べる状態になってしまったそうです。そして最後の1枚。彼はそれを半分に割って彼女に渡し、自分も半分を食べて席を立っ去っていったそうです。

あまりの非常識で怒っている状態だったのですが、バッグの中に自分の買ったクッキーの袋が封を開けない状態であったというのです。

その時点で認識はひっくり返るわけです。今まで「まったく非常識」だと思っていたのが「とても親切な」に変わる。思い込みというのはそれほどに怖い。

認識というものもは物の見方で変わるという事。「頭が悪い」も思い込みだというのです。

この本の中には他にも面白いエピソードがあって、そのたびハッとさせられます。

それで、このマインドの章では「脳は年とともに衰えるもの」や「自分は頭が悪いんだ」という思い込みをはずしてくれるような、そんな話が多々でてきます。

プラス思考にするという意味でも良いと思います。

B テクニック

このテクニックの章がこの本で一番ページを割いて語られているものです。ここではストーリー法や連想結合法といったワークも含まれているのですが、私がとても良いなと思ったのは発想力と集中力のところでした。

発想力も集中力もテクニックを覚えて使えるようになれば高まりますよ、という事が書かれています。

発想力は確かに年とともに衰えます。でも、それは固定観念ができたため。例えば蛇口からは必ず水が出るものと思い込んでいるから。それを取っ払ってしまえば新しい発想が出てくる。

それを実施する方法も書かれています。集中力トレーニング法も同様です。

脳がフロー状態になる事があります。著者はそれをターボの状態と表現していましたが、とにかく集中力が高まる状態がありますよね。

それを引き出すための策が書かれているのですが、それらは勉強に使える秘策でもあるのです。

C アクション

この章が最後です。ここは、モノの見方を変えてテクニックまで覚えたものの、それを活かすための方法が書かれています。

やり方を覚えたら量をこなす事が重要。時間を区切ったり目的を明確にしたり。具体的にな行動をしてゆけば脳の自動操縦状態を作り出してゆけるという事です。

本の中には具体的なスケジュール表のサンプルも入っています。とにかく習慣化をさせる。それが瞬間記憶への道だというわけです。

本の最後にもはっきり書いてあるのは、イメージしただけでは記憶できない。魔法ではないのです。

と。それは、表紙にあった「3日で驚くほど頭が良くなる」で首を傾げた私が、最後に「なるほど」と思った言葉でした。

本当の事がこの本には書かれています。

記憶術の本というか、記憶術の接し方が分かり人生を豊かにするという感じの本でしたね。

という事で、お勧めの1冊になりました。実本と電子書籍、どちらもあります。是非!