今回は私が記憶術をマスターした後、
どれをどのように使って覚えたか。
それを解説したいと思います。
目次
どの記憶術が何を覚えるのに効率的か
”記憶術”についてまとめると、このような事です。
~ 記憶術とは ~
憶える言葉を
覚えやすいコンテンツに換えるテクニック
~ 記憶術の利点 ~
1.つまらない暗記作業が楽しくなる
2.普通に暗記するより時間短縮が図れる
(かもしれない)
ここで、記憶術の利点の2番、時間短縮ができるかがポイントです。
私の場合、英単語では時間短縮になりましたが、
構文では時間短縮にならないと思い使わなかった。
と、記憶術は試験に使えるかでお話しした事があります。
試験勉強はいかに効率的に覚えられるかが勝負です。
それをお話しします。
歴代**などを覚える場合
歴代総理大臣や都道府県人口順などを覚える場合は場所法が便利です。
もちろん、場所法の場合には先に「場所」を作ってある必要があります。
でも、それさえ作ってあれば100個以内くらいのものなら、
記憶をランダムに取り出せる場所法が便利です。
作業としては、
- 覚える言葉の番号表を作る
- 場所にその言葉を置いてゆく
- それを番号表に記載する
が必要だと思います。
恐らく一発では覚えられないので何回か反復する必要があると思います。
歴代**を覚えるには場所法
六法全書などを覚えるには
文章を意味として解釈する、というコンテンツを作る作業になります。
例えば
天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、
この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。
という憲法の条文を覚えるとします。
時間短縮を図るためには文章全文を覚えない、
という判断になると思います。
- 単語を抜き出す
- その単語を並べるか文章上に線を引く
という事にすれば労力は最低限になります。
1番の単語を抜き出す、というのはこんなかんじです。
- 天皇
- 国
- 象徴
- 国民統合
- 主権存
- 総意
最低限意味がつながるようにするわけです。
これを覚えようとするとき、恐らく量は多いと思うので、
連想結合法が良いと思います。
でも、そのコンテンツを作るのが大変な作業でもあるので、
その時間を見極めるのがとても重要です。
六法全書などを覚えるには連想結合法
台本、セリフなどを覚えるには
ナレーション原稿や舞台のセリフなどを覚える場合。
一字一句、間違えないように覚える必要があります。
例えば
塵も積もれば山となる
という文章を一字一句覚える場合、作業としては、
- 文章を分解する
- 言葉を音にしてつなげる
という事になります。
1番の文章を分割するというのは、こんな感じです。
- 塵も
- 積もれば
- 山
- となる
この4つの言葉をつなげます。
でも、てにをは -まで確実に覚えるためには、
- 塵
- も
- つも
- れば
- 山
- と
- なる
ここまで分解する必要がある場合もあります。
これをつなげるのは、連想結合法が良いと思います。
つなげて、それを何回も反復すると、やがて映像は消えて文章だけが残ります。
やっていると、何も見なくても反復できる事が分かってきます。
という事は、階段を歩いていても風呂に入っていても、
目をつぶって体を休ませながらでも頭の中だけで
反復できるという事なのです。
台本、セリフなどを覚えるにも連想結合法
歴史の年号を覚えるには
数字語呂合わせ法+場所法になると思います。
ただ、これはコンテンツを作る時間がどれくらいかかるかによります。
このターゲットリストには似通った数字が並びます。
1586 秀吉関白就任
1587 バテレン追放令
1588 刀狩令
1590 全国統一
1592 朝鮮出兵
例えば、これをコンテンツにするとしても、158*年までは同じなので、
違う語呂を作る工夫が必要です。
なので安土桃山時代は1500年代と覚えて、
86 秀吉関白就任
87 バテレン追放令
88 刀狩令
90 全国統一
92 朝鮮出兵
という数字にしてコンテンツを組み立てるなどの工夫が必要です。
歴史の年号を覚えるには数字語呂合わせ法
化学物質名や年代以外の歴史の出来事を覚えるには
羅列したものを覚える。
歴史では例えば鎌倉時代の文化で出てくるもの、
としてリスト化してみます。
- 鎌倉新仏教
- 伊勢神道
- 山家集
- 新古今和歌集
- 金槐和歌集
- 宇治拾遺物語
- 沙石集
- 方丈記
- 徒然草
- 東関紀行
- 海道記
- 十六夜日記
- 軍記物語
- 保元物語
- 平家物語
- 源平盛衰記
- 水鏡
- 愚管抄
- 吾妻鏡
- 朱子学
- 円覚寺舎利殿
- 建築様式「和様」
- 石山寺多宝塔
- 蓮華王院本堂
- 観心寺金堂
- 武家造
これくらいの数であれば、場所法が最も効率的になると思います。
化学物質名や年代以外の歴史の出来事を覚えるには場所法
英語を覚えるには
英語には場所法も連想結合法も使いにくいと思います。
どちらでも使用する、言葉と言葉を結び付ける方法で覚えてゆく感じです。
私が高校時代にやった記憶法は、どちらかというと語呂法に近い方法です。
Pronaunce という単語をプロ、ナウ、スと分けたり、
be concerned with という熟語をビ、コーンサンド、ウィズ
みたいに分けたりして、日本語の訳に結び付けてゆきます。
この”作品”づくりが大変ですが、良い作品、プロダクトを作ってしまえば、
憶える時間はかなり短縮されると思います。
なので、記憶術全般をマスターするとイメージできてくるかもしれません。
英語のおぼえやすいコンテンツを作るのは結構大変です。
これは、また別途お知らせします。
英語を覚えるにはこれらの記憶術は不向き